勝川ファミリークリニック

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勝川ファミリークリニック通信 2016年6月号

熱中症について


まだ6月ですが、梅雨のじめじめした暑さが厳しくなってきました。この季節は、体がまだ暑さに慣れておらず、蒸し暑いこともあり、熱中症になりやすい時期す。特に小さな子供さんやご高齢の方は熱中症になりやすく、室内でも熱中症は起こりえます。今回は熱中症についてお話しようと思います。

「熱中症」はなぜ起こるのか
厳しい暑さの中、体を動かしていると、徐々に体温が上がってきます。すると、体は体温を下げようとして、皮膚の血管を開いたり、汗をかいたりすることで、体温を下げようとします。この「汗をかく」ことが体温の調節にとても重要で、汗が蒸発する時に熱を奪っていくことを利用して(これを気化熱と言います。)、体温を下げようとします。しかし、十分な水分を摂らずに運動したり、湿度が75%を超えるような蒸し暑い日で汗が蒸発しにくい状況だと、体温の調節がうまくいかなくなり、体の中に熱がこもりすぎて、体温が上昇し、様々な症状をきたします。これが熱中症です。特に小さい子供や高齢の方、糖尿病や心臓病などの持病のある人は、汗を十分にかくことができないことがあり、特に注意が必要です。

「熱中症」の症状は?
熱中症が軽い場合(これを熱疲労と言います。)、体がだるい、めまいがする、頭が痛い、動悸がするなどの症状が出たりします。脱水状態のため、尿があまり出なくなるのが特徴です。しかし重症になってくると、意識がもうろうとし、けいれんを起こしたり、意識不明になったりすることがあります。この時、体温はかなり高熱(40.5度以上)になっています。

「熱中症」と思ったら
熱中症かなと思ったら、すぐに暑い場所から離れ、涼しい日陰で体を休めて、水分を多く摂りましょう。この時、カフェインやアルコールは利尿作用があり、かえって熱中症を悪化させることがあるので、摂らないで下さい。 30分たっても症状が治まらないときは、医師に相談しましょう。熱中症はきちんと治療しないと、重症化することがあります。


家族や知人が熱中症かもしれないと思ったら、その人をすぐに涼しい日陰に連れて行き、水分を摂らせましょう。自分で水分を摂れない場合は、病院に連絡してください。必要のない衣服を脱がせ、体に冷たい水をかけると、体温が下がってくることがあります。ぬるま湯でその人の体を湿らせ風を送ると、水分が蒸発する時に体から熱を奪ってくれます。

「熱中症」にならないために
暑さの厳しい日や湿気の多い日は、外での運動を控えましょう。屋外で作業がある場合は、その前後、途中でしっかり水分補給してください。この時、塩分の濃度が1%くらいの飲み物(スポーツ飲料など)が理想的です。暑い日はあまり着込まず、涼しい格好をして、アルコール以外の水分を多めに摂るようにして下さい。酷暑の時(室内の温度が30度を超えるような時)は、節電よりも体のことを考え、エアコンを使いましょう。熱中症かもしれないと思ったら、早めに医療機関に相談して下さい。

文責:北村和也




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