勝川ファミリークリニック

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勝川ファミリークリニック通信 2017年12月号

インフルエンザについて

今年はインフルエンザワクチンの入荷が遅く、皆様にはたいへんご迷惑をおけかしております。関東でインフルエンザが少し流行し始めたようですが、愛知県ではまだ流行期には入っていないようです。今回は、インフルエンザについてお話したいと思います。

インフルエンザの症状

インフルエンザは、症状が急に現れ、他の風邪と違って鼻水、咳、のどの痛みといった局所の症状よりも、発熱、筋肉痛、全身倦怠、食欲低下などの全身の症状が強いのが特徴です。また子どもでは嘔気や嘔吐、下痢などの胃腸炎症状を伴うこともあります。普通の風邪と違って、高熱が3-5日間と長く続き、熱が下がっても咳や体のだるさが数週間続く場合もあります。

ほとんどの場合、1週間ほどで自然に治りますが、まれに肺炎や脳症などの重症な合併症を起こすことがあります。合併症を起こしやすい人は、慢性的に心臓や肺の病気を患っている人や65歳以上の高齢者で、このような人たちはインフルエンザの流行する前にワクチンを打っておくことが強く勧められています。

インフルエンザの診断方法
インフルエンザかどうかは、症状の出方や程度からおよそ診断することができ、周囲で流行していれば、その可能性はさらに高くなります。しかし、インフルエンザかどうか判断に迷う場合があり、このような時はインフルエンザの迅速検査(鼻の粘膜を綿棒でこすって検査薬に入れると約5分で判定できる)を行うことで、インフルエンザかどうかを判断することができます。ただし、この検査はインフルエンザであることは上手に判定(陽性なら間違いなくインフルエンザと診断できる。)しますが、インフエンザでないことを判定するのは少し苦手(実際はインフルエンザなのに、検査では陰性に出てしまう。)なので、陰性だった場合はその解釈に注意が必要です。

インフルエンザの治療法
インフルエンザの治療は主に症状を和らげる対症療法が中心となります。インフルエンザに対しては、他の風邪と違って抗インフルエンザ薬(インフルエンザウイルスが増えるのをブロックすることで、約1日早く熱を下げる効果がある。)が存在します。抗インフルエンザ薬は熱が出始めてから48時間以内に使用しないと効果が期待できません。また因果関係ははっきりしていませんが、10代の子供さんで異常行動が報告され、原則として10代にはタミフルという薬を処方することができない状態が今も続いています。麻黄湯という漢方はどの年齢にも使用でき、服用すると汗をかきやすくなって熱を下げやすくしたり、関節痛や筋肉痛にも効果があり、漢方による治療という選択肢もあります。

症状の強い時はできるだけ無理をせず、自宅で安静にして、水分補給をしっかり行うことが重要です。熱さましや痛み止めを使うときは、特に18歳未満の子供さんの場合は注意が必要です。アスピリンが含まれている薬を服用すると、ライ症候群という頭に障害を残す病気を引き起こす可能性があるからです。アセトアミノフェンという薬はそのような危険がなく、胃にもやさしいため、薬局で薬を買う際はぜひ確認してください。

インフルエンザの予防方法
流行し始めたら人ごみを避ける、十分な休息と栄養をとる、外出後は手洗いをする、乾燥した部屋では加湿をするといったことはもちろんですが、インフルエンザが流行し始める1ヶ月前にワクチンを打っておくことが最も効果的な予防法とされています。ワクチンを打っていてもインフルエンザにかかることがありますが、症状を軽くする効果が期待できます。


文責;北村和也





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