何でも相談できるかかりつけのお医者さん

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 先日、がん患者のサポートを行っているグループの代表を務める人と話す機会がありました。今はインターネットでいろいろな情報があふれていて、病気に関する知識は、患者さん、患者家族の方も結構勉強できるようになっています。問題は、積み上がった知識をどう活かすかだということです。新しい治療法、海外の薬の情報など気になる、試してみたいということはいっぱいあるのですが、どうやって実際の治療にたどり着くかが問題です。

 

 

 病院の主治医の先生に相談してみても、なかなか決定的な答えが得られないのが実際ということです。その前に、いわゆる名医情報がマスコミにもあるわけですが、本当のところはどうなのか?自分(あるいは家族)にとって、最善の主治医はどこの誰なのか?そういったことを判断する明確な材料がありません。外科の先生は手術のことには詳しいけれども、抗がん剤のことは今ひとつだったり、化学療法のことを内科の先生に任せてよいのかどうかも分からない、といった話です。

 

 

 グループ代表者はため息混じりに言われました。ごく狭い範囲のことが詳しくても、広くいろいろな知識、情報を持っていて、気軽に相談できる「私の専門医」があればいいのになあ。胃とか肺の専門家ではなく、どんな医療を受ければいいか、私のことを良く知っていてくれて、適切にアドバイスしてくれるかかり付けのお医者さんがいてくれたらなあ。

 

 

 何でも相談できるかかり付けのお医者さんを持っていますか? 何々の権威より、そんな先生こそ身近に必要なんだなあと、うなずき合うひと時でした。

文責:松村眞吾