桜のたよりの聞かれる季節になってまいりました。
昨年秋より、勝川ファミリークリニックの開業にあたり、微力ながら参加させていただき、開業・・・そして今日に至っております。
ちょっと、私ごとを…
看護婦(今は、看護師と言う呼び名)になって、数十年、独身時代数年間病院勤務、その後結婚、主婦、子供の親(今でも、そうですが、)人並みに、経験してまいりました。その間ばっちり普通のおばさんをしていました。私達の若い頃の医者は、怖い、威張っているそんな感じでした。それから子育て時期には2時間待ち、3分診察も経験しました。
あれから何年か経って再び病院に勤務する機会を得たとき、普通のおばさん感覚で物事が考えられる看護婦になれたらな~と思い勤め始めました。勤めはじめて、先ずびっくりしたことは、ほとんどのお医者さまのやさしくなったこと。考えられませんでした。幸運なことに人間関係に恵まれ楽しい勤務ができました。でもやはり待ち時間長い、診察時間短い、その点に関しては、あまり進歩はしていませんでした。 そんな中、自分でできることといえば「もうちょっと待ってくださいね。」「お待たせしてごめんなさい。」などの声かけするそれだけで、なんとなく近親感をもたれ、患者さんにもやさしく接していただけました。人にやさしくできれば、人もやさしくしてくださると実感した瞬間でした。でも、忙しくなるとそれすらできず、患者さんに不愉快な気分を与えてしまったことも多々ありました。こんなはずではなかったのに・・・
どんな職場でも同じと思いますが、スタッフ間の人間関係が何よりも大切だと思います。大変幸運なことに、ファミリークリニックにまさに相応しい北村院長はじめ伴先生、松村事務長、事務スタッフ、看護スタッフに恵まれ、毎日楽しく勤務をさせていただいております。私達のこのファミリーな雰囲気が一人でも多くの近隣の人達に伝わった時にはじめて病気になったら、病気に罹る前に相談してみようと思っていただけるのでは・・・
そんな気持で毎日を過ごしています。
文責:黒田富子